屋久島旅行記11(11月25日(金))黒味岳登山
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さあ、今日は私にとってのメインイベント、黒味岳登山です。
初めての本格的な登山なので、「屋久島野外活動総合センター(YNAK)」さんのエコツアーで黒味岳登山がちょうどこの期間で空きがあったので申し込みました。
ちなみに、屋久島でも数あるエコツアーの中からYNAKさんに決めたのも田口ランディさんの本の影響・・・。
前日の夜に電話で集合時間など打ち合わせを行いました。
朝6時、今日のエコツアーのガイドをしてくださるYNAKの藤村さんが宿まで迎えに来てくれます。この日は私のほかもう1人のみとのこと。なんと少人数の贅沢なツアー。
もう1方は東京からこられた男性(すいません、お名前忘れました・・・)。なんと、屋久島に自転車を持ってこられて、島内の移動は自転車で・・・という方です(当ブログでは「自転車氏」と呼ばせていただきます)。
宮之浦から自動車で安房へ。安房でお昼のお弁当(エコツアーに付いています)を受け取って、一路淀川(よどごう)登山口まで登ります。
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途中、太忠岳の頂上の巨大な岩が見えるポイントがあり、藤村さんが車を止めて説明をしてくれます。なんでも、巨大な岩の高さは40mもあるとのこと。ビル10階以上の高さです。
その後、縄文杉登山の荒川登山口との分かれ目を通過し、屋久杉ランドの駐車場でトイレ休憩。平野部ではそれほどでもなかったのですが、ここは標高1,000mの地点なのでかなり寒いです。
ちなみに、縄文杉登山の場合はもう1時間早く(朝5時)出発とのこと。しかも9~10時間の行程だそうです。
屋久杉ランド駐車場から紀元杉を横目に見て、8時前に淀川登山口に到着。
【いざ黒味岳へ】
登山口で準備運動をしていよいよ登山です。
YNACの藤村さんが先頭、次に自転車氏、最後に私が続きます。
藤村さんは屋久島に来てから7年目だそうで、屋久島の山にも詳しくいろいろ説明をしてくれます。たとえば同じように見える木も、これは「モミ」、これは「ツガ」と説明されますが、私にはその違いはまったくわかりません。
「枝の先端を見ればわかりますよ」と教えてもらいましたが、最後までその違いがわかりませんでした・・・(ごめんなさい)。
とても丁寧な話し方をされる方です。あとでYNACのパンフレットを見てみると、以前ホテルで働いていたとのこと。納得です。
私は、一眼レフとコンパクトデジカメを首からぶら下げて一行についていきます。本当は三脚を持っていきたかったのですが、初めての登山で余分な荷物を持っていくのは無理ですよね。でも、思ったとおり森の中は暗くシャッタースピードは上がりません。このときのフィルムはISO100だったのでもっと高感度のフィルムにすればよかった・・・。
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それにしても、森の中は緑いっぱいで本当にきれいです。特に木の幹の茶色と苔の緑のコントラストが見事です。
昔切り倒された木の切り株、台風などで倒された木など登山道の辺りにはたくさんあります。これほどの巨木が自然の風で倒されてしまうというのは驚きです。でも木が倒されて森の中でそのポイントに新たに光が差し込み、また新しい木が生えてくることにより森の木は循環しているのだそうです。屋久島の森では、まさしく「森は生きている」というのが実感できますね。
【淀川】
登山口から1時間ほど歩いて、淀川小屋に到着。
小屋のそばには美しい川「淀川(よどごう)」が・・・。
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以前、上高地に行ったときにそこを流れる梓川もきれいだと思いましたが、淀川はきれいさが違います。まさしく澄んでるという表現がぴったりです。朝、太陽が登る直前の朝もやの中で見るともっときれいでしょうね。
ここで、しばらく休憩。休憩時間中も夢中になって写真を撮らせていただきました(もうちょっと落ち着けよ・・・)。
淀川小屋からが本格的な登山道の始まり。次の目標地点、高盤岳から高層湿原・小花之江河を目指します。
【高盤岳】
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ガイドブックで見ても不思議な岩だと思っていましたが、実物を見るとなおいっそう不思議な岩に見えます。
どうしてこんな大きな岩が山のてっぺんに乗っかっているのでしょうか。地震や台風があれば割れた岩が山のてっぺんから転がり落ちそうです。なんでも、あの割れ目は「岩(花崗岩)の間に水がしみこむ」→「しみこんだ水が凍って膨張」→「徐々に割れる」を繰り返した結果なのだそうです。花崗岩って墓石に使われるのだからかなり硬いイメージがあるのですが、屋久島の花崗岩は結晶が大きくかなりもろいのだそうです(屋久島の花崗岩では墓石は作れない・・・?)。
【小花之江河と花之江河】
高盤岳展望所からさらに登ってしばらく行くと小花之江河(こはなのえご)に到着。
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遠くにさっき見てきた高盤岳を見上げることができます。高層湿原って山などの高地にある湿原のことだとばかり思っていたらそうではないそうです。簡単に言うと、ミズゴケなどが枯れても腐敗せずに泥炭となって幾重にも積み重なって水面より高く盛り上がっている湿原のこと。
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よくみると、本当に島のようにところどころこんもりと盛り上がっています。さらにその島には新しい木なんかが生えていたりして・・・。この小花之江河にはヒキガエルのおたまじゃくしもたくさんいました。
小花之江河から峠を1つ越えると花之江河(はなのえご)です。
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はるか遠くにこれから上る山、黒味岳の頂上を望みます。この花之江河で標高約1630m。
この花之江河は淀川からの登山道だけでなく、いろいろな登山道が集まる地点です。その昔、各集落からの岳参りの中継地点がこの花之江河なのだそうです。そのせいか、小さな祠が祭られています。私たちもこれからの登山の無事をお祈りしました。
【黒味岳頂上へ】
花之江河から黒味岳頂上へは(私のような初心者にとっては)さらに険しい道が待っています。道中写真を撮りたかったのですが、それは我慢してカメラをリュックに収めます。途中、黒味別れから九州最高峰の宮之浦岳への登山道から外れて黒味岳頂上へ向かいます。
そこからは、ロープを使う場所もあり。でも、森がだんだんと低くなり、自分の目線から低くなる森林限界を超えるところでぱっと視界が開けた時は、思わず「おお~~~!」と叫んでしまいました。目の前には黒味岳頂上だけ。さっき通ってきた花之江河もはるか下に見えます。
残念なことは、途中まで青空が広がっていたのに、頂上に近づくにつれ視界が悪くなってきたこと。大展望は望めるでしょうか・・・。
さらに尾根づたいにあるいて、ようやく黒味岳の岩場に到着。山頂は岩の上です。風がかなりきつく吹いているので、岩場の風が当たらないところにリュックを置いて山頂を目指します。
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ようやく山頂にたどり着きました。登り始めてから4時間半ほど。でもまわりは真っ白。風も強く頂上の岩から下を覗くと吹き飛ばされそうです。藤村さんはここで何度も帽子を飛ばされたとのこと。以前あった「黒味岳」という看板もなくなっているようです。大展望を期待していたのですが、残念・・・。
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一旦、頂上から降りて風の当たらないところでお弁当です。藤村さんが暖かいジャスミンティーをご馳走してくれます。お弁当もお茶もすごくおいしい。ここでコーヒーを入れてもおいしいかも。
ここでしばらく時間をもらって、諦めもせず写真撮影。黒味岳山頂も花崗岩の岩だらけです。
そのうち、霧が少し晴れてきて、はるか向こうに九州最高峰宮之浦岳の頂上が・・・。
藤村さんに双眼鏡を借りて見てみると、宮之浦岳山頂にも人が見えます。やはり宮之浦岳は登山者も多いのでしょうか。このあたりは宮之浦だけも通る縦走コースにもなっているそうで、宮之浦岳から縄文杉までの間で通る森もとてもきれいだとか。是非行ってみたいですね。
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下山時間には太陽の光も差し込んできて、周りの緑がまぶしく映ります。上から見る花之江河もきらきらしてとてもきれいです。
あとは登ってきたのと同じルートを下っていきます。
花之江河から高盤岳を横に見て淀川小屋まで。途中、ちょうど宮之浦岳登山の団体と合流し、登山道も渋滞です。
夕方5時、薄暗くなり始めるころに無事淀川登山口まで戻ってきました。
YNACの藤村さん、お世話になりありがとうございました。
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